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2024世界耐久選手権 第3戦 鈴鹿8時間耐久ロードレース 結果報告

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日本ロードレースの一大イベント、鈴鹿8時間耐久ロードレース。第45回の開催となる2024年の大会は、通常よりも日程を前倒しして、7月19、21日の開催。東海地方の梅雨明けが発表され、いつものように「灼熱の」という表現がぴったりの鈴鹿8耐となりました。

Team SUGAIにとって、全日本ロードレースを戦うホンダCBR1000RR-Rで迎える2度目の鈴鹿8耐。今年の大会は、Team SUGAIとMOTOBUMレーシングのコラボレーションという形で「Team SUGAI MOTO BUMレーシングジャパン」としての参戦でした。須貝義行選手のペアには、MOTOBUMレーシングから全日本ロードレースに参戦する、松川泰宏選手と青田魁選手を迎えての参戦。松川選手は昨年に続いて2度目、18歳の青田選手は、世界選手権に出場できる最年少。須貝選手とは40歳差、初めてのペアとなりました。

全日本ロードレース第3戦・菅生大会から約2か月後の開催となった鈴鹿8耐。その間、チームではMOTOBUMレーシングの協力を得て鈴鹿8耐仕様のマシンを製作。須貝選手が全日本ロードレースで使っているマシンから、より耐久仕様としたもので、耐久レース仕様の前後ホイールのクイックリリースシステムや灯火類の搭載、給油関連のモディファイを加え、2度の事前テストで耐久仕様のテストを進め、全日本ロードレース仕様とは違うパワー特性、燃費仕様を重視したマシンを作り上げました 。

耐久レースとなると、複数のライダーの好みのセッティングを合わせていく作業も重要なんですが、今回の3人ではマシンの合わせ込みが大きな問題にならず、うまく決勝へ向けてマシンづくりが進められた感じでした。松川選手は昨年も組んでセッティングが分かっているし、青田選手は小柄ながら、現状のマシンをきちんと乗りこなしてくれました。 (須貝選手より)

レースウィーク初日、金曜の公式予選では、各ライダー 2度の走行を経て、3人のタイムのうち好タイムの2つの平均値で決められる予選グリッドは35番手。昨年の大会では31番手だったものの、タイムではほぼ同じ、2分11秒895を記録していました。

公式予選前の水曜走行枠でマシンに車体トラブルが見つかり、そこをきちんと対策できて予選に入れたのが、ある意味ラッキーでしたね。実は僕も、鈴鹿入りする前に体調を崩してしまって、いつもならやっておく、暑い中での走り込みのトレーニングがあまりできていなかったんです。その意味で、不安要素が早めに出たことがうまくレースに入れた要因だと思います。
35番グリッドからのスタートでは、青田選手がスタートライダー。青田選手は好ペースで最初の一時間を走り切り、ポジションを20番手あたりまでアップして須貝選手にライダー交代。須貝選手はほぼポジションを落とすことなく、ペースを抑えながらの走行。この走りを松川選手につなげ、青田選手の2回目の走行へつなげます。

今年の8耐はやはり気温が上がり、路面温度も60℃くらいまでアッという間に上がってしまいました。ポジション争いでは最初の一時間にかなり転倒が多く、かなり抑えめのペースで走りましたね。このチーム戦略を、松川選手も青田選手も理解してくれて、すごく順調にレースができていたと思います。ポジションは常に20~30番手あたりをキープ出来て、マシンもノントラブルで走ってくれていました。

レースが4時間を経過し、折り返しを過ぎても、TeamSUGAIの走行は順調そのもの。タイヤ交換と給油のペースも予定通りで、青田→須貝→松川→青田→須貝→松川→須貝→青田の順で走行。最終走者となる青田選手に負担をかけないよう、レース終盤には青田選手の走行順をスキップし休養を取らせ、青田選手はラスト走行で今回のチーム最多周回となる29周を周回。
最終的にTeamSUGAIは25位でフィニッシュ。周回数は208周を数え、23年大会の186周から大幅にアップ。ノントラブルで、自分たちのペースを守りながらフィニッシュするという、耐久レースらしい展開で走り切ることができました。

引き続き、シーズン後半もどうぞ宜しくお願いいたします。